introduction作品紹介

「咎人の刻印」あらすじ

許されざる罪を犯し、罰とともに“異能”を得る「咎人(トガビト)」。
人の姿を保ちながら、人ならざる者として闇に生きる彼らは、罪の証でもある異能を駆使し、ときに命がけで戦う・・・。

現在、東京のダークサイドにおいて最強のコンビと囁かれる咎人は、《ジャック・ザ・リッパー》こと殺人鬼の神無と、吸血鬼の御影。彼らは互いを唯一無二の相手として、特別な関係を築いていた。
ある日、そんな神無と御影のもとに蘭(ラン)と名乗る女が現れる。彼女は咎人に堕ちてしまった自分を救って欲しいと神無たちに依頼する。蘭は記憶喪失だったのだ。神無は、咎人として生きていく為のノウハウをレクチャーする事に。

一方、《復讐屋》として活動する東雲(シノノメ)は、街に現れた異形化した咎人を制裁している途中、マドロミという少女を巻き込んでしまう。この件をきっかけに、東雲とマドロミは親交を深めていく。

だが、マドロミは罪を増幅する異能を持った咎人であった。
東雲はマドロミの異能により、膨らんだ罪を抱えきれず、ついには人の形を保てなくなってしまう。

『さぁ、すべてを終わらせて、あなたを幸せにしてあげる・・』

異形化し、街で暴れる東雲を止めるべく奮闘する神無たちだったが、大罪を背負った彼の力は凄まじく、神無は深傷を負ってしまう。このままでは東雲を止めることはできないと考えた御影は、今は対立している自分の師、時任に協力を仰ぐ・・・。
そこに、『警察庁異能課』の高峰(タカミネ)と、部下の寵(メグム)も加わり、やがて事態は異能者同士の全面戦争へと発展してゆく…! そんな中、蘭の記憶が蘇り、物語は更に加速するのだった…

commentsコメント

  • 原作者蒼月海里

    舞台の咎人達の物語が続くとのことで、まずは関係者の皆さまや前作をご覧になられたお客さまへ心よりお礼を申し上げたい次第で御座います。
    原作者としても嬉しいことこの上ないです。
    前作『咎人の刻印 〜ブラッドレッド・コンチェルト〜』はキャストさんやスタッフさん達の物凄い熱量に感動しきりでしたし、一人のクリエイターとして、大変よい刺激を頂きました。
    自分は原作に強すぎる思い入れがあるためか、想像以上に作品に過保護になりがちでしたが、非常に素晴らしい千秋楽を見せて頂いたので、今までの想いが昇華されたように思えます。当時は憑き物が落ちた衝撃が強すぎて涙が出なかったのですが、約半年を経てDVDで見返してちゃんと泣けました。本当にいい舞台でした。

    さて、原作とは違う世界線を歩む舞台版ですが、『咎人の刻印~レミニセンス~』はどんな展開になるか全くの未知数なので、私もお客さまと同じ立場で見守る所存です。
    舞台オリジナルキャラクターも登場するし、原作由来のメンバーとどう絡むのかドキドキワクワクですね!

    空気感や殺陣の迫力などなど、舞台でしか味わえないことが沢山あるので、是非会場にお越しくださいませ。
    そして、運命の荒波に抗う咎人達の行く末をともに見届けて頂けますと幸いです。

  • 脚本・演出中島庸介(キ上の空論)

    前作「咎人の刻印〜ブラッドレッド・コンチェルト〜」に続き、脚本と演出を担当します中島庸介です。とてもとても嬉しいです。お話を頂いた時は、やるぞー!と目一杯拳を握りました。再びあの世界に入り込めるのかぁ・・と今からワクワクしています。ダークで美しく、愛に溢れた原作の空気を残しつつ、小説とは違った“演劇らしい作品”を目指していけたらと思います。
    また、今回は舞台オリジナル脚本です。新キャラも全て舞台オリジナルです。執筆のプレッシャーはありますが、演劇はみんなで創るものなので、心強い仲間と相談しながら、勢いよく千秋楽まで駆け抜けます。
    前作で高まったチームワークに、更に、新しい仲間からの力と刺激が加わり、間違いない作品になると思いますので、「咎人の刻印〜レミニセンス〜」ぜひ観に来てください。
    多分、誰よりも僕が一番楽しみにしてます。どうぞよろしくお願いいたします。

原作情報

原作書籍「咎人の刻印」
小学館文庫キャラブン! 刊

コミカライズ「咎人の刻印」
(作画/藤丸豆ノ介)
コミックNewtypeにて連載中